牛田の街をもっと知ろう
むかしむかし、ある山に「白蛇」おった。「白蛇」は山で千年修行すると「大蛇」なるげな。さらに、もう千年を海で修行すると「白龍」となり、修行が終わると、「神の使い白龍」となるそうな。

村の人々も森に住んで、木の実や狩をして仲良く暮らしていた。

いつの頃か、人々は作物を作ることを知り、山を削り、谷を埋め、畑を耕し、さらに土地を求めて村々で争いを起こした。

白蛇は住みかを失った・・・

その翌年のことじゃった。

暑い日照りが続き、作物は全滅、さらには原因不明の病で毎日のように村人が亡くなった。

村人は長老に相談し、雨乞いすることにした。院内竹ノ下(現在の牛田東3、4丁目あたり)のそばにお堂を建て、毎日祈った。

その様子を雲の上から見ていた白龍は、天から牛田の里に下りお墓に入り、村人の枕元に立ち告げた。

「わしは、今からこの村を水害、水飢、病から守る。白米、塩、生玉子を毎日供え、わしの体に自分の悪いところと同じ場所をさするがよい。」

村人は、さっそくお墓に行ってみると、不思議なことに昨日まではなかった木彫りの仏像が座っておらっしゃった。


村人はこれこそ「白龍さん」と呼んだ。

その後、雨も降り、病も無くなり、村は栄えた。

「白龍さん」は、観音様とも呼ばれ、
村人から大切にされたそうな。

今も時おり白龍の子孫の白蛇が出るげな。

おしまい